
着床出血と生理の違いって?特徴や注意点をまとめました!

着床出血とは?
「着床出血」とは何でしょうか?


まず、「着床」とは、受精した卵が子宮と触れて、受け入れられていく現象のことをいいます。着床がうまくいくと、胎盤ができ、赤ちゃんとお母さんの繋がりができていきます。その段階で、子宮内膜の表面の細胞がはがれたり、血管が破綻したりすることで出血する場合があります。これを「着床出血」といいます。
着床出血はいつ頃起こりますか?


たとえば生理周期が28日の場合、排卵日は生理の約2週間後となります。排卵日付近で性行為をすれば、およそ7〜10日後に着床し、出血することがあります。
着床出血は誰にでも起こる?
着床出血は、妊娠したら誰にでも起こるものなのでしょうか?


出血する人の方が少ないといわれています。また、出血があったからといって異常とは言えず、量が少なければ身体や赤ちゃんに影響することは特にないので、焦らずに生活するのがよいでしょう。
体外受精や不妊治療をしている場合でも起こるのですか?


不妊治療による妊娠の場合も、出血することはあります。体外受精・胚移植では自然妊娠と違って着床の準備ができている段階で卵を子宮に戻すため、卵を戻してから数日のうちに着床が起こります。なお、卵を戻した当日や翌日は、戻す処置で傷ついたことによる出血も起こることがあり、区別はつきにくいですが、特に問題はありません。
着床出血と生理の違い
生理との違いにはどういったものがありますか?


生理と比べると、量が少なく、痛みがあっても弱いことが特徴です。また、期間も短く、2〜3日程度で終わることがほとんどです。生理周期が安定した人にとっては違いが分かるかもしれませんが、生理不順などで量の少ない生理を経験している人にとっては区別がつきにくいと思います。
妊娠したときに起こる出血は、ほかにどのようなものがありますか?


生理以外の出血全般のことを「不正出血」といい、着床出血もそのひとつです。妊娠初期は、正常な状態であっても出血しやすいです。妊娠によるホルモンバランスの変化によって子宮内膜がはがれて出血することがあります。また、体調不良やストレス が原因で不正出血が起こる人もいます。
着床出血があったら
着床出血があったときにしたほうがよいことはありますか?


特に気にする必要はありませんが、妊活をしている方は引き続き食事に気をつけたり、葉酸を摂取したりしましょう。また、生理が来るかどうか様子を見て、来なければ妊娠検査薬を使用して、産婦人科を受診してください。
こんなときは病院に
病院に行った方がよいサインはありますか?


着床出血の時期より少し先の話にはなりますが、妊娠反応が陽性で出血がある場合は、産婦人科を受診するようにしてください。また、妊活等にかかわらず、子宮頸がん検診を受けられていない場合は、一度受診するようにしてください。不正出血を繰り返す場合も、子宮内膜ポリープや子宮筋腫、子宮体癌などの病気の可能性が否定できないため、病院を受診するようにしましょう。ほかにも、出血量が多くそれが1週間以上続く場合も、早めの受診をおすすめします。
平塚先生、ありがとうございました!

まとめ
この記事では、平塚先生に「着床出血」についてお話いただきました。まとめると以下の通りです。
- 「着床」とは受精したたまごが子宮と触れて、赤ちゃんとお母さんの最初の繋がりができること
- 「着床出血」とは、着床の段階で子宮内膜の表面の細胞がはがれたり、血管が破綻したりすることで出血することを指す
- 着床出血が起こる人は少ないが、起こっても特に問題はないことが多い
- 着床出血は生理と比べると、量や日数が少なく、痛みも小さいといわれている
- 着床出血以外にも、妊娠初期はホルモンバランスの変化などにより出血することがある
- 着床出血だけで病院に行く必要はないが、出血を繰り返したり量が多かったりした場合は妊娠検査薬を行った上で一度受診する
- 子宮頸がん検診は、案内が来たら受けておく
妊娠初期の体の変化には個人差があり、着床出血が起こる場合もあれば、出血をしない方もいらっしゃいます。妊娠初期は不安になることも多いと思いますが、焦らず、ご自身の身体をいたわってあげてくださいね。
日本専門医機構認定産婦人科専門医
日本メディカルAI学会公認資格
2018年3月 東京大学医学部医学科 卒業















