生理前や生理中に下痢になるのはなぜ？
生理中に下痢が起こる仕組み
生理中の下痢はなぜ起こるのでしょうか？
生理前は黄体ホルモンという女性ホルモンが多く分泌されるようになりますが、生理がはじまると黄体ホルモンの分泌が低下します。また同時に子宮を収縮させるプロスタグランジンの分泌が増加し、腸の収縮が活発となり下痢が起こります。
下痢はどのくらい続くものなのでしょうか？
生理が来てから下痢になるか、下痢になった後に生理が来るかには個人差がありますが、
だいたい生理が来た初日など1~2日間にかけて下痢になる方が多くいらっしゃいます。
1日何回も下痢が出る場合や、3日以上続く場合は内科を受診することをおすすめします。
また、熱や痛みを伴う下痢は、胃腸炎や食あたりの可能性がありますので早めに受診しましょう。
下痢になったときの対処法
下痢になってしまったらどうしたら良いのでしょうか？何か対処法はありますか？
生理の時期だけであれば、脱水に気をつけながら普段どおりの生活で問題ないと思います。
むくむからといって水分の摂取を制限しないよう気をつけましょう。
食事で気をつけることはありますか？
お腹を冷やさないことや刺激物の摂取を控えることですね。
特に辛いものやカフェインの過剰摂取は避けましょう。
また、ガムなどの人工甘味料もたくさん摂取すると便がゆるくなる原因になりますので、控え てください。
普段から下痢が起こる場合はどうしたらいい？
生理の時期だけでなく、普段から下痢になりやすい場合はどうしたら良いのでしょうか？
ストレスがかかるとすぐ下痢になるような方は過敏性腸症候群の 疑いがあります。
また、下痢や便秘を日頃から繰り返す方も受診することおすすめします。
そうなんですね！
佐藤先生、教えていただきありがとうございました。
まとめ
この記事では、佐藤先生に「生理前や生理中の下痢」の症状ついてお話いただきました。 ポイントをまとめると下記の通りです。
- 生理前から生理中にかけて女性ホルモンの分泌量が変化することと、筋肉の収縮作用のあるホルモンが増加することによって、腸の収縮が活発となり下痢が起こりやすくなる。
- 生理初日1〜2日間にかけて下痢になる方が多い。
- 生理期間の下痢には脱水に気をつけ、辛いものやカフェインの過剰摂取は避ける。
下痢が3日以上続く場合や、熱や痛みを伴う場合は、胃腸炎や食あたりなど別の病気の可能性があるため内科を受診するようにしましょう。
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