
女性の「セルフプレジャー」とは?おすすめのアイテムも紹介!

「セルフプレジャー」とは?
「セルフプレジャー」とはどういったものなのでしょうか?


「セルフプレジャー」とは、一般的に自分自身で行う性的な快楽行為を指します。「オナニー」「マスターベーション」をより親しみやすく言い換えた言葉ともいわれています。「セルフプレジャー(self-pleasure)」を日本語に訳すと「自慰」になりますが、セルフプレジャーには自分を喜ばせることや身体がリラックスすることも含まれます。
性的な行為だけでなく、自分を喜ばせることも含まれるんですね。


例えばマッサージに行き、体がリラックスすることも当てはまります。性的な意味だけではなく、言葉として広く扱いやすくなっているかなと思います。
最近は動画配信などで有名人の方がセルフプレジャーについて取り上げていたり、美容雑誌でも掲載されていたりします。日本でセルフプレジャーが広がり、受け入れられるきっかけはあったのでしょうか?


日本ではフェムテック・フェムケアの流行とともにセルフプレジャーも受け入れられるようになりました。
日本ではこれまで性について、特に女性が積極的に発信することは避けられてきたように思いますが、新たな文化としてより受け入れられるようになったのですね。

セルフプレジャーは大体何歳くらいから行うようになるものなのでしょうか?

幼児期に、自然と行っている子どもも少なくないと思います。性的ないやらしいことではなく、快感として自分の体に気持ちいい部分があることが分かるんですよね。
幼い頃から無意識的にセルフプレジャーをしている人もいるということですね。


成長し、男女の体の違いや生殖についての役割を知っていくことで、行為の意味が分かっていくようになります。
「セルフプレジャー」のデメリットとは?
反対にデメリットはあるのでしょうか?


アイテムによる強い刺激や、足ピンの姿勢でする癖がついてしまったりすると、性交時にオーガズムに達しにくくなる可能性があります。
よく「足ピン」という言葉をよく聞きますが、足ピンとはどんな姿勢なのでしょうか?


まず「足ピン」とは、性的快感やオーガズムに達する際に、足をまっすぐに伸ばす(ピンと張る)ことを指す俗語で、特にセルフプレジャーの際に、足に力が入って無意識にピンと伸ばしてしまう状態を意味します。足ピンは、両脚を閉じてピンと真っ直ぐに伸ばした姿勢です。
女性はオーガズムに達する時に骨盤底筋が収縮します。足ピンの姿勢は骨盤底筋の近くの筋肉も一緒に収縮するため、骨盤底筋がより締まりやすく強い快感が得られます。
なぜ足ピンは良くないのでしょうか?


足ピンは体に悪影響があるわけではありません。しかし、刺激が強い分大きい快感に慣れてしまうと、足ピンの姿勢でしかオーガズムに達することができなくなり、性的快感を得られる体位が限られてきます。
足ピンに慣れてしまった時、改善方法はあるのでしょうか?


基本は足ピンではない姿勢でクリトリスを刺激し、オーガズムに達することができるように慣らしていくことですね。また、中イキできない場合は、まずクリトリスを刺激してオーガズムに達する寸前に一旦止め、中への刺激に切り替えるというのも有効です。
足ピン以外の姿勢に慣れることが大切なのですね。それ以外に改善方法はありますか?


先述の通り、 オーガズムの時に骨盤底筋が収縮する仕組みなのでその骨盤底筋を鍛えるケーゲル体操も有効です。膣をキュッと吸い上げるイメージで10秒間キープし、10秒〜30秒緩ませる動きを20回1セットで繰り返します。
膣を締めるとは具体的にどういう感覚なんでしょうか?


お腹をへこますのではなく、お尻の穴を締めるように、膣で物を掴み上に引っ張り上げるようなイメージです。
膣で物を掴むイメージですね。この動きができないとどのようなデメリットがあるのでしょうか?


膣の筋肉が固くなってしまって重症な場合、性交痛や性交障害になってしまいます。もし、膣の締め方がわからない場合は、理学療法士などの専門家に教わることをおすすめします。私が勤務する女性医療クリニックLUNAでは、骨盤底筋トレーニング専門の理学療法士がしっかりと教えてくれますよ。
「セルフプレジャー」はこんな人・こんな時におすすめ!
どんな人にセルフプレジャーはおすすめなのでしょうか?


思春期や年齢が若いと行為に罪悪感を感じる方もいるかもしれませんが、セルフプレジャーは性別や年齢に関係なく、自分を知るという意味ではどんな人にもおすすめです。
自分のことを知ることはとても大切ですね。セルフプレジャーはどんなタイミングで行うのがおすすめなのでしょうか。


ストレスを抱えている時や眠れない時などリラックスしたい時には、おすすめです。眠れない時に本を読むと眠くなりますよね。セルフプレジャーをすると、その時と同じエンドルフィンという眠りの質を向上させるホルモンが分泌されるため、睡眠導入としておすすめです。
セルフプレジャーはどんな頻度で行うのが良いのでしょうか?


いつセルフプレジャーを行っても大丈夫です。女性の場合、毎日しても全くしなくても問題はないので、好きな頻度でセルフプレジャーをしていただければと思います。男性の場合、日常的に性欲を感じることが健康であるといえます。あまり性欲が湧かないという状態が続くと疲れや意欲が減退しているという不調のサインかもしれないですね。
「セルフプレジャー」を避けたほうが良いタイミング
セルフプレジャーを避けたほうが良いタイミングはありますか?


陰部に痒みがあったり、性感染症に罹患している時は避けた方がいいですね。
例えば、生理中にセルフプレジャーを行っても大丈夫なのでしょうか?


生理中にセルフプレジャーを行う時は、腟内への挿入は避けましょう。
他に避けた方がいいタイミングはあるのでしょうか?


気分が上がらない時は避けた方がいいですね。好みのシチュエーションではない時、好まない環境ではリラックスもできないですよね。
宮本先生おすすめの「セルフプレジャーアイテム」
セルフプレジャーで使用するアイテムを選ぶ時のポイントはありますか?
