心と体の健康を考えるきっかけを。PLAZA初の生理用ナプキン「The Week」に込められた想い

はじめまして。プラザスタイルカンパニーの中村優希です。2010年入社でPLAZAの店頭で7年間勤務した後、化粧品のバイヤーやNYオフィスでの勤務を経験し、現在は本部で販売宣伝部 販促課課長として勤務しています。今回の「Nice to meet me!」プロジェクトではプロジェクトリーダーを務めています。

同じくプラザスタイルカンパニーの販売宣伝部 宣伝課の中村楓です。「Nice to meet me!」プロジェクトのメンバーとして活動しています。

このプロジェクトはちょうどコロナウイルスの流行が始まったころに発足しました。コロナによってこれまでの生活が一変し、本当に大変な経験をした方も多いと思います。その中でいち企業としてはこれまで通りかわいいコスメやアイテムを提供しなくてはいけない状況だったのですが「これが本当にいまお客さまにとって必要なものなのかな…」と違和感を感じ始めたのがきっかけですね。

そうですね。また、PLAZAのお客さまの多くが女性なので、女性の健康課題やヘルスケアに特化したプロジェクト内容にしようということで、女性にとって身近な “生理” にフォーカスしています。

そうですね。女性なら誰でも月に1週間ほど生理を経験しますが、数ある生理用品の中でもナプキンの使用頻度はみなさん多いのではないしょうか。また、ここ数年は生理用品の在り方について非常に議論が交わされた年でもありました。そのような点から第１弾は「ナプキン」にしようということで企画が立ち上がりました。

はい。そのような時代を経て「PLAZAはどんなナプキンを作るべきだろう？」と考え始めたのがきっかけでした。

パッケージデザインには特にこだわっていますね。デザインだけでも10ヶ月ほど時間をかけて検討しました。デザイナーさんにも30案以上提案していただいたと思います。

雑貨やお菓子を買うように生理用品を手に取って欲しかったので、小菓子のようなパッケージデザインを追求していました。今回の商品は見ているだけでときめいてわくわくするような、これまでの生理用品にはなかったデザインで、まさに “PLAZAらしさ” を表現したデザインになったと思います。

そうなんです。自主的にSNSで紹介してくださる方がたくさんいらっしゃって、大変うれしく思っています。

素材や機能性にもこだわっています。今回のナプキンは、パッケージデザインはPLAZAで行いましたが、中身のナプキンは㐧一衛材株式会社さんの「CHÉRICOT (シェリコット)」というブランドのオーガニックコットンナプキンを採用しています。肌に触れるセンターシートはオーガニックコットン、サイドガードはコットン100％を使用しているので、身体にやさしく使い心地もよいのが特徴です。

そうですね。薬局で販売されているような通常のナプキンと違い「CHÉRICOT」には経血を冷やし固める “吸水体” を含んでいないので、時間が経ってもひんやりした感触が少ないのもポイントです。また、通常のナプキンよりも厚みがあってふかふかとした肌触りもクセになりますよ。

まずは、SNSでたくさんの反響をいただきました。これまでにない振り切ったパッケージデザインだったので、当初はネガティブな意見もある程度は覚悟していたのですが、そのようなコメントは一切見当たらず、みなさんポジティブなコメントを投稿していただけたのはとてもうれしかったですね。また、初潮を迎えた娘さんのお母さまから「ロッカーに予備として入れておけるように購入した」という声や「これまで話しづらかった “生理” の話題についてこの商品をきっかけに話せるようになった」といった声もいただきました。

また、2022年12月には『第7回女性のあした大賞』フェム部門・優秀賞をいただきました。“女性のあしたが輝く社会に貢献していると考えられるその年の商品” として「The Week」を選出していただいたことはとても光栄に思っています。

ムレやかぶれに強いオーガニックコットンを使用したナプキンなので、お客さまからは「生理中の不快感が減った」といった声もいただいています。また、PLAZAの社内トイレにも「The Week」を置いているのですが、社内でも使い心地がいいと大変好評です。

幅広い年齢層の方に使用していただいと思っていますが、2〜3枚で小分けに販売しているので、これまでオーガニックナプキンを使用したことがない方ですとか、出先で急に生理がきてしまったという方にも気軽に手に取っていただければと思っています。

そうですね。PLAZAの店頭でも人目につきにくい場所ではなく、レジ横などの見やすい場所に置いてもらうようにしています。ぜひ手に取っていただけたらうれしいです。

数年前にブームがきて、“フェムテック” という言葉がビジネス用語として独り歩きしている現状があると感じています。ブームとして盛り上がり終わっていくだけではなく、全ての必要な女性にとって身近に浸透していって欲しいと思っています。

はい、フェムテックという言葉にとらわれず商品開発をしていきたいですね。現在も「Nice to meet me!」プロジェクト第２弾商品の開発を進めています。自分の身近な大切な人に自信を持って勧められるか、というポリシーで社内アンケートやディスカッション、市場調査を通して商品企画に落とし込んでいます。

生理のことや性のことが、話しやすい世の中になってほしいと思っています。もちろん話したくない人は無理に話す必要は全くないですが、話したい人が話しやすい環境ができるのが望ましいと考えています。PLAZAというお店をきっかけに、かわいいコスメや雑貨について話すように、生理や性のことも気軽に話せる世の中になっていくとうれしいですね。

ペアケアを通して、継続的に健康管理を行うポジティブな姿勢は大変すばらしいと思います。また、パートナー共有機能を使って互いの健康や性について理解を深めることは、よりよい人間関係の構築や、より豊かな生活につながるのではないでしょうか。