男性でもわかる!生理の仕組みとは?
なぜ生理が起こるのか
そもそも、なぜ生理が起こるのでしょうか?
女性は大人の身体に成長していく過程で、約1ヶ月の期間で妊娠できるよう準備をするようになります。
妊娠せずその役割を終えたときに起こるのが月経、いわゆる生理と言われている現象です。
生理が始まる年齢・止まる年齢
何歳から生理ははじまるものでしょうか?
前後する場合もありますが、だいたい12歳くらいから生理がはじまります。それが50歳くらいまで続くと言われています。
妊娠したら生理がこなくなって、妊娠を 維持する作用がはじまります。
一度妊娠すると、産後いつから生理が再開するのですか?
授乳をしている としていないで違いますが、母乳育児の方は1年ちょっとかかる場合もありますし、半年くらいで生理が再開される方もいます。
生理の仕組み
そうなんですね。そもそも生理はどんな仕組みなんでしょうか?
生理とはホルモンによって生じる現象で、大体28-30日くらいの周期で起こります。
その周期は大きく3つの段階に分けられています。
①生理中の「月経期」
②排卵までの「増殖期」
③排卵から生理まで妊娠を維持作用がでる「分泌期」
①生理中の「月経期」は何が起こるのでしょうか?
子宮には内膜という場所があり、内膜を一般的にふかふかのベッドで例えられていることが多いです。その布団が月経期に剥がれてしまいます。それがいわゆる「生理」です。月経周期は妊娠を維持するためのもので、妊娠しなかった場合に、そのお布団がいったん剥がれ、また新しい妊娠の準備に入ります。
その妊娠の準備が②増殖期ですね?
はい。妊娠する前の土台作りです。生理が終わった後のこの時期は、体調がいい時期になります。
その時期の終わりころに排卵という現象が起き、タイミングがよいと卵子が精子と出会って受精し、子宮内で着床して成長します。これが妊娠です。
そうなんですね!③分泌期はどんな期間なのでしょうか?
妊娠を維持するためにふとんをふかかふかにして保っている時期が③分泌期になります。
その期間を過ぎて、もし妊娠していたらそのまま生理はきません。妊娠していなければその役割を終えた子宮内膜が剥がれて生理が起こります。これが一連の流れです。
そうなんですね!生理の仕組みがよく理解できました。
小野寺先生、ありがとうございました!
まとめ
この記事では、小野寺先生に「生理の仕組み」についてわかりやすくご説明いただきました。 ポイントをまとめると下記の通りです。
- 女性の身体は約1ヶ月の期間で妊娠できるように準備をしている。妊娠せずその役割を終えたときに起こるのが月経(生理)と呼ばれる現象。
- 生理は大体28〜30日くらいの周期で起こる。
- 生理周期は大きく「月経期」「増殖期」「分泌期」の3つの段階に分けられる。
- 個人差はあるが、生理は12才ごろから50才ごろまで続く。
- 妊娠すると生理が止まり、主産後は半年〜1年後ぐらいに生理が再開する。
女性の身体に12才ごろから50才ごろまで月に一度訪れる「生理」。精神的にも身体的にも大変な時期だからこそ、正しく理解しておきたいですよね。パートナーや周囲の人にも協力してもらいながら無理をせず付き合っていきましょう。
女性医療クリニックLUNA横浜元町 副院長
日本産科婦人科学会認定専門医
2014年 久留米大学医学部卒業
2016年 東京都立大塚病院
2019年12月 女性医療クリニックLUNA横浜元町で婦人科外来を開始