男性でもわかる!妊娠の仕組みとは?
妊娠するまでどんな流れなのでしょうか?
排卵といって卵巣から卵子が出る時期に精子と出会うことで受精し、その受精卵が子宮の内膜で着床することで妊娠が成立します。妊娠するためには排卵日近くのタイミングでの性交渉をする必要があります。
排卵のタイミングはいつ頃なのでしょうか?
排卵の時期は一般的には、生理初日から排卵までの14日間といわれていますが月経周期によって異なります。
一番妊娠しやすい時期は排卵前の2日といわれています。排卵の時期は人によってばらばらなので月経何日目に妊娠しやすいとは断言はできません。
人によって妊娠しやすい時期は異なるのですね!
排卵のタイミングでうまく精子と出会い、卵管で受精し、子宮の中でうまく育っていくと妊娠が成立し、生理が来なくなります。
この期間が排卵から妊娠成立まで約2週間で、この時点で妊娠4週目になります。
子宮の中でうまく育たない場合もあるのですか?
はい。子宮内の適切な場所で妊娠が成立しなかった場合、例えば卵管といった子宮以外の場所で妊娠することを子宮外妊娠といいます。子宮外妊娠は、正常の妊娠ではなく、異常な妊娠で命に関わる病気です。そのため、生理が来なくなって、妊娠反応検査で陽性になったとしても子宮の中で妊娠しているかどうか一概には言えないので、妊娠したかもしれないと思ったら必ず産婦人科を受診する必要があります。
そうなんですね。
うまく妊娠が成立するとその後はどうなりますか?
妊娠が成立すると、この頃から妊娠を維持するためのホルモンが出てくるようになります。
そのため妊娠反応が早い人は陽性反応が出る場合もあります。
妊娠したかもと思ったら、どのタイミングで妊娠反応検査をしたら良いのでしょうか?
生理予定日から1週間遅れて検査することをおすすめしています。早く陽性反応が出ても、まだ早くて赤ちゃんの袋が見えないこともあるからです。だいたい生理予定日から1週間後には見えてくることが多いです。
また、基礎体温が高温期まま継続することが14日間以上続いた場合も妊娠を疑います。
体温を高くして妊娠を維持する作用が働いているからです。
日頃から基礎体温を測っておくと妊娠したときに、気づきやすそうですね!
小野寺先生、教えていただきありがとうございました!
まとめ
この記事では、小野寺先生に「妊娠の仕組み」についてわかりやすくご説明いただきました。ポイントをまとめると下記の通りです。
- 卵巣から卵子が出る時期(排卵期)に精子と出会うことで受精し、その受精卵が子宮の内膜で着床することで “妊娠” が成立する。
- 排卵前の2日が1番妊娠しやすいといわれている。
- 月経予定日から1週間以上月経がなければ市販の妊娠反応検査で妊娠の有無を確認する。
- 基礎体温が高温期が14日間以上続いた場合も妊娠の可能性がある。
- 妊娠の兆候があり妊娠反応検査で陽性になったとしても、子宮の中で正常に妊娠しているかどうかまではわからないため、妊娠の可能性がある場合は産婦人科を受診する必要がある。
今回は、妊娠の仕組みを男性にも分かりやすいように教えていただきました。妊娠時、女性の身体には大きな変化が起こります。精神的にも体調面でも不安な時期だからこそ、男性側の協力が必要不可欠です。ぜひ参考にしてくださいね。
女性医療クリニックLUNA横浜元町 副院長
日本産科婦人科学会認定専門医
2014年 久留米大学医学部卒業
2016年 東京都立大塚病院
2019年12月 女性医療クリニックLUNA横浜元町で婦人科外来を開始