なかなか生理が終わらない…それは過長月経かも?
- 1.過長月経とは
- 2.過長月経と過多月経の違い
- 3.過長月経の治療方法
- 4.まとめ
過長月経とは
そもそも過長月経とは何ですか?
8日以上月経が続くことを過長月経と定義されています。※日本産科婦人科学会で定義
ですが、元々初経から10日ぐらい生理が続く方や、生理の終わりかけにちょこっと残りの経血が数日間出続けるという方もいらっしゃいます。その場合は検査してなにも異常がなければ問題ありませんが、今までは生理が4~5日程度だったのに、あるときを境に8日以上続くようなったという方は注意が必要です。
月経量が少なく、生理が長く続く場合も過長月経ですか?
少ない月経量が一週間以上出続く場合は、生理ではなく不正出血の疑いがあります。
不正出血とは、ホルモンの異常や様々な病気により月経以外に性器から出血することを不正性器出血といいます。
過長月経と過多月経の違い
過多月経との違いはなんですか?
過多月経はレバーのような血の塊(凝血塊)が経血に混じる場合や経血量が150ml以上(正常量は20~150ml)の場合を「過多月経」と定義されています。
過長月経は、過多月経と組み合わせて起こることも多く、ひどい場合は子宮筋腫など病気も考えられます。まずは、原因を調べるために早めに受診をしましょう。
過長月経の治療方法
過長月経はどうやって治療しますか?
治療はその原因によって異なります。
子宮筋腫や内膜ポリープといった明らかな原因があればそれに対する治療を行うことで、過多月経、過長月経が改善されることが多いです。
またホルモンの乱 れによる過長月経の場合にはホルモン治療を行います。ホルモンの乱れに関しては採血で多少判断ができる場合もありますが、月経周期を通してホルモンバランスが問題ないかどうかをより全体的に評価できる方法は基礎対応を測定する事です。ホルモン以上が気になる方は2〜3ヶ月間基礎体温を測定し、受診する時に持って来ると診察がよりスムーズです。
検査でなにも異常がなければ特に治療する必要がない場合もあります。
そうなんですね!
李先生、教えていただきありがとうございました。