生理前・生理中に食欲が 増える理由は?
生理前に食欲が増える理由
生理前に食欲が増えるのはどうしてでしょうか?
おおまかにいうと、ホルモンのせいなのですが、
生理前はプロゲステロンというホルモンが増えるため、それが身体をむくみやすくしたり、イライラさせたりしてしまいます。そのため、過食に走ってしまう方が多いと言われています。
過食や強い食欲はホルモンのせいなんですね!
はい。また、プロゲストロンの影響を受けてセロトニンという脳内ホルモンが減少することもあります。
セロトニンは幸せホルモンとも言われていて、安定しているとストレスに強くなり、イライラしにくくなります。
本来セロトニンには
①ストレス軽減
精神的に安定させてくれる
②満腹感を与えてくれる、食欲を抑制してくれる
2つの作用があり、それが減ることで過食に走りやすくなります。
甘いものが食べたくなる理由
特に、甘いものが欲しくなってしまうのはなぜなのでしょうか?
甘いものをとると、一時的にセロトニンが増えるのですが、それで気持ちが落ち着くこととそれを繰り返すことで、身体が「甘いものをとると安心する」と覚えているからと言われています。
強い食欲を感じたときの対処法
そのような仕組みなんですね。
強い食欲を感じたらどうしたら良いのでしょうか?
一度にたくさん食べずに、分食にしてちょこちょこ食べた方が良いですね。
あとは、身体がむくんだりすると体が重くなりイライラしやすいので、食べ物は、塩分が多いものは控えること、バランスの取れた食事をとることが大切です。
水分もしっかりとった方がむくみにくいですよ。
セロトニンを増やすには、植物性のタンパク質を摂ったり、ビタミンB6を一緒に摂るいいといわれているので赤身のお魚や脂肪分の少ないお肉がおすすめです。
逆に、生理前や生理中に食欲がなくなることはありますか?
体調不良やイライラが原因であまり食べたくなくなるという方もいらっしゃいますね。
無理に食べなくても良いので、
よく休んで睡眠をしっかりとって、リラックスした生活をしていただくのが良いと思います。
そうなんですね!
篠倉先生教えていただきありがとうございました!
まとめ
この記事では、篠倉先生に「生理期間に食欲が増す理由と対策」についてお話いただきました。 ポイントをまとめると下記の通りです。
- 生理前に分泌が増える「プロゲステロン」というホルモンによって、むくみやすくなったり、イライラしやすくなったりすることで、過食に走ってしまう方が多いと言われている。
- プロゲストロンの影響を受けて、満腹感を与え食欲を抑制するはたらきを持つ「セロトニン」という脳内ホルモンの分泌が減少することも原因。
- 甘いものが食べたくなるのは、甘いものをとると一時的にセロトニンが増えるため、身体が「甘いものをとると安心する」と覚えているからと言われている。
- 強い食欲を感じた場合でも、一気に食べるのではなく少しずつ食べるように気をつける。また、塩分が多いものは控え、バランスの取れた食事をとることでむくみも予防できる。
生理前や生理中に食欲が増すことはホルモンのはたらきが原因です。仕組みを理解して、ご自身の身体と上手に付き合っていきましょう。