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「子宮頸がん」ってどんな病気?どんな人がなりやすい?

「子宮頸がん」ってどんな病気?どんな人がなりやすい?

「子宮頸がん」の症状や予防方法について、産婦人科医の平塚先生に聞いてみました。
公開日:
更新日:
平塚 大輝
監修医師
産婦人科医
平塚 大輝

「子宮頸がん」とは

「子宮頸がん」はどんな病気なのでしょうか?

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平塚 大輝

「子宮頸がん」とは、子宮の入り口にできるがんのことです。20〜30代の方で、乳がんと並んでかかりやすいがんです。基本的には初期症状はないのですが、がんが進行してくると不正出血や性行為での痛み、下腹部の痛みなどの症状が出る場合があります。また、子宮の入り口ではなく子宮の中にできるがんを「子宮体がん」といいます。

子宮頸がんと子宮体がん

「子宮頸がん」の原因

そうなのですね。「子宮頸がん」にはどのような原因があるのでしょうか?

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平塚 大輝

主な原因はヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染です。HPVは、性交渉を一度でも経験したことがある方であれば感染リスクがあります。感染しても免疫によって自然に改善していく場合がほとんどですが、感染した細胞がまれに異形成をおこし、将来的にがん細胞に変異してしまうことが主な原因です。

「子宮頸がん」の予防方法

多くの女性に発病の可能性があるということですね。「子宮頸がん」の予防としては何を心がければいいのでしょうか?

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平塚 大輝

まずはワクチンによる予防が効果的です。「子宮頸がん」はHPV感染が主な原因ですので、感染する前にそれに対応するワクチンを接種することが予防になります。定期接種の年齢以外でも無料で接種できる場合がありますので、お住まいの地域の自治体のホームページを調べてみましょう。


▶︎ HPVワクチンの定期予防接種についての詳細はこちら(厚生労働省)

次に子宮頸がん検診を受けていただくことも予防になります。先ほどもお話ししたように、子宮頸がんは基本的に初期症状が出ないことが多いです。そのため不正出血などの異変に気づいた時にはかなり病気が進行してしまっている場合がありますので、お近くの婦人科などで定期的に検診をしておくことが大切です。また、性交渉の際にコンドームを正しく使用することもHPV感染予防になります。

・ワクチンによる予防
・検診を受けること
・性交渉の際にコンドームを正しく使用する
この3つが大切なのですね!


「子宮頸がん」には何か治療法があるのでしょうか?

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平塚 大輝

症状や進行具合にもよるのですが、初期段階であれば「円錐切除術」といってがんとその周辺のみを切除する方法、症状が進んでしまった場合には子宮を全摘出するほかに、放射線治療と化学療法などといった治療方法があります。妊娠を希望する女性に対しては子宮頸部のみを全摘出する手術も行われることがあります。

ですが、たとえば「円錐切除術」は妊娠時に早産のリスクが高まりますし、子宮を全摘出することになった場合ではそもそも妊娠が不可能になってしまいます。そのため、適切な予防によりこれらの治療をしなくて済むのであればそれに越したことはありません。また、検診で異形成が見つかった場合も、定期的な受診をすることが大切だと思います。

女性特有のがんも早期発見が大切なのですね。平塚先生、ありがとうございました!

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まとめ

この記事では、平塚先生に「子宮頸がん」ついてお話いただきました。 ポイントをまとめると下記の通りです。

  • 「子宮頸がん」とは、子宮の入り口にできるがんのこと
  • 初期症状はなく、進行すると不正出血や性行痛、下腹部の痛みなどが起こる
  • 20〜30代の女性がかかりやすい
  • 「子宮頸がん」の主な原因はヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染
  • HPVは性交渉の経験がある方であれば感染リスクがある
  • HPV感染予防には「子宮頸がんワクチン」や定期的な「子宮頸がん検診」が効果的
  • 性交渉の際にコンドームを正しく使用することも予防につながる

進行するまで気づきにくい病気のため、ワクチン接種や定期的な検診を受け、早期発見に努めましょう。

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