女性がかかりやすい生活習慣病っ て?
女性が気をつけたい「生活習慣病」は?
女性が気をつけたい「生活習慣病」はありますか?
「生活習慣病」というと高血圧症、糖尿病、高コレステロール血症などが代表的ですが、女性は閉経までは女性ホルモンのはたらきによって、それらの病気が男性に比べると発症しにくい傾向があります。
女性は閉経までは「生活習慣病」になりにくいのですね。
そうですね。女性は特に閉経後から生活習慣病に気をつけていただきたいと思います。女性ホルモンの分泌が減る40代後半〜50代あたりからはこれまでよりも運動量を増やしたり、食事を意識したりなどの工夫が必要です。
若い女性は生活習慣病は気にしなくても良いのでしょうか?
男性よりは強く意識する必要はありませんが、痩せている場合は若くても糖尿病のリスクが高まったり、コレステロールが高くなる傾向があるため注意が必要です。
コレステロール値の検査方法
自分のコレステロール値はどうやったらわかるのでしょうか?
内科や健康診断、自治体の生活習慣病健診などで行う血液検査でわかります。自覚症状は特にないので血液検査で調べる必要があります。遺伝的な影響で高コレステロールの方もいらっしゃいますので、もしご家族で高コレステロールで治療を受けている方がいらっしゃるような場合には、早めに検査してみても良いかもしれません。
コレステロール値が高い場合の対策
コレステロール値が高い場合、どのように対策すれば良いでしょうか?
まずは、バランスの良い食事を心がけていただくことが1番ですね。高コレステロールの状態が続くと、動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞などの病気につながる可能性もあるので注意しましょう。
そうなのですね。鈴木先生、ありがとうございました!
まとめ
この記事では、鈴木先生に「女性が気をつけたい生活習慣病」についてお話しいただきました。ポイントをまとめると下記の通りです。
- 代表的な「生活習慣病」には、高血圧症、糖尿病、高コレステロール血症などがある。
- 女性は女性ホルモンのはたらきによって、生活習慣病が男性に比べると発症しにくい傾向がある。女性ホルモンの分泌が減る閉経後は食事に気をつけたり、運動量を増やしたりなどの工夫が必要。
- 閉経前の若い女性でも、痩せている場合は糖尿病のリスクが高まったり、コレステロールが高くなったりする傾向があるため注意する。
- コレステロール値は、内科や健康診断、自治体の生活習慣病健診などで行う血液検査でわかる。
- 高コレステロールの状態が続くと動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞などの病気につながる可能性もある。
女性は女性ホルモンのはたらきによって、男性に比べると生活習慣病になりにくいのが特徴です。しかし、ホルモンのはたらきに甘んぜず、普段からバランスの良い食生活や適度な運動を心がけ、病気に負けない強い身体づくりを目指しましょう。
1996年3月浜松医科大学卒業
1996年5月浜松医科大学医学部付属病院産婦人科
その後、大学関連病院勤務を経て
2003年3月浜松医科大学大学院修了
2003年4月米国カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部がんセンター
2006年4月聖隷健康診断センター
2010年4月聖隷健康サポートセンターShizuoka 所長 現在に至る
2016年4月静岡県立大学客員教授