
つわりはいつからいつまで?ピーク時期や症状、対策を解説

つわり(悪阻)とは?
そもそも、「つわり(悪阻)」とはどのようなものなのでしょうか?


「つわり(悪阻)」は、妊娠に伴って分泌されるホルモンの影響で脳・自律神経が反応して、気持ち悪さなどを引き起こすものです。妊娠初期に母体と赤ちゃんをつなぐ胎盤が形成されていく段階で起こり、胎盤ができると症状が落ち着いてくることが多いとされています。
つわりの症状
つわりには、具体的にどういった症状があるのでしょうか?


つわりの症状は人それぞれですが、もっとも一般的なのは「気持ち悪い」という感覚です。そのほかにも、強い眠気や、何か食べていないと気分が悪くなる「食べつわり」、逆に何も食べたくないという場合もあります。吐いてしまう方もいれば、吐き気だけで実際には吐かない方もいますね。また、普段あまり食べないものを急に食べたくなったり、逆に好きだったものを受けつけなくなるなど、味覚の変化がみられることもあります。
妊娠の回数によってつわりの症状に違いはありますか?


一人目の妊娠よりも二人目以降のときのほうがつわりが重い方もいますし、何人目でもつらい症状が出る人もいます。
つわりはいつから始まる?
つわりはいつから始まり、いつ終わるのでしょうか?


これも個人差がありますが、早い人だと妊娠4週目半ばに始まるとされています。その後、15〜16週目ごろには症状が落ち着いてくる人が多いといわれています。
つわりの初期症状にはどういったものがありますか?


喉につっかえるような感覚があったり、唾液の量が増える感じがあったり、気持ち悪さを感じたりすることが多いです。
つわりのピークはいつでしょうか?


だいたい妊娠7〜10週あたりがつわりの症状のピークとされていますが、人によって時期や強さはさまざまです。
つわりを和らげるには?
つわりに悩む方も多いと思うのですが、症状を和らげる方法はありますか?


産婦人科では、ビタミンB6や吐き気止めを処方しています。また漢方の一種である「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」も、つわりの症状に働きかけるとされています。
食生活を気にする方もいるかと思いますが、生肉などを避けた上で、基本的にはそのとき食べたいと感じたものを食べるという形で大丈夫です。また、水分はとても大切なので、しっかり摂るようにしましょう。
インターネットなどで販売している薬を服用してもよいのでしょうか?


個人輸入はもしも副作用などの問題があっても対応が難しいですし、あまりおすすめはしていません。まずは病院から処方されたものを服用するのがよいと思います。
こんなときは産婦人科へ
つわりに関して、病院に行くべきなのはどのような場合でしょうか?


まず、つわりの症状が現れはじめたら、吐き気止めを処方してもらうのがよいでしょう。早めに服用し始めることで、つわりの日数が減る可能性もあるとされています。
つわりがひどい状態のことを「妊娠悪阻(にんしんおそ)」といいます。水が飲めないほどつわりが重いと脱水症状を起こすことがあり、さらに進行すると血の塊ができるなどのリスクもありますので、産婦人科を受診してください。
また、つわりが重症化して食べる量が減ると、体重も減少してしまいます。体重の増減を気にしすぎる必要はありませんが、短期間で急激に体重が減ってしまったときは受診をおすすめします。
そうなのですね。平塚先生、ありがとうございました!

まとめ
この記事では、つわりの期間や症状をお話していただきました。まとめると以下の通りです。
- 「つわり」は、妊娠に伴って分泌されるホルモンの影響で気持ち悪さなどを引き起こすもの
- つわりの症状は人によってさまざまだが、おもに眠気や吐き気、食べつわり、味覚の変化などがあるとされている
- つわりは早いと妊娠4週目半ばに始まり、7〜10週目にピークを迎え、15〜16週目ごろに症状が落ち着く人が多いと言われているが、これにも個人差がある。
- つわりにはビタミンB6がよいとされており、産婦人科ではこれと吐き気止めを処方していることが多い
- 水分不足は脱水症状の原因となるため、十分に摂取する
つわりのつらさは人それぞれです。ひとりで抱え込まず、周りに頼ったり、医療機関を受診したりすることも大切です。少しでも安心して過ごせるよう、ご自身のペースを大切にしてくださいね。
日本専門医機構認定産婦人科専門医
日本メディカルAI学会公認資格
2018年3月 東京大学医学部医学科 卒業

