排卵日に痛みや出血があるのはなぜ?
排卵日に痛みを感じる仕組み
排卵日に痛みを感じるのはなぜなのでしょうか?
排卵は、1生理周期で通常の方だと1つ排卵すると言われています。
排卵までの間、たまご(卵子)が卵胞という袋に入っていて、その卵胞が育っていってだいたい20mm~24mmくらいの大きさになると排卵すると言われています。
卵胞が大きくなるんですね!
はい。卵胞が育ち、卵胞の壁が破れ、卵子がお腹の中にでて、卵管に吸い込まれていくことが排卵です。
その卵胞が破れるときに、中にたまっていた卵胞液がお腹の中に出ていくので、その刺激でお腹が痛くなると言われています。
排卵日の痛みは、卵胞の壁がやぶれる刺激なんですね!
壁が破れるときに多少出血する方もいらっしゃるのでその血液が腹膜を刺激することもあると思います。
排卵日ではなく、排卵前に痛いという方は、排卵前に急に卵胞が大きくなる痛みと言われています。
排卵痛がひどい場合の対処法
卵胞が育っている痛みか、破れる痛みのどちらかが考えられるんですね。痛みを感じたらどうしたら良いでしょうか?
しっかり排卵している証拠なので、痛み自体は悪いものでありません。しかし、あまりにも強い排卵痛を感じる場合やだんだん酷くなっていると感じたら、中には子宮内膜症のような病気が隠れている可能性もありますので、悩んでいる方は一度診察をうけていただいたほうが安心だと思います。
排卵日の出血が多い方は注意
排卵日の出血は、どの程度なら大丈夫なのでしょうか?
小さいナプキンをする程度なら問題ありませんが、生理2日目くらいの出血量であれば、多いと思います。
排卵の出血は、数日で治まるのが普通ですが、2〜3週間も続いてしまったり、生理かどうかわからない場合などは、一 度診察をされたほうが良いと思います。
そうなんですね!
篠倉先生教えていただきありがとうございました!
まとめ
この記事では、篠倉先生に「排卵日に起こる痛み (排卵痛) や出血」についてお話いただきました。 ポイントをまとめると下記の通りです。
- 排卵によって、卵胞に入った卵子の壁が破れる際の刺激で「排卵痛」が起こると言われている。
- 排卵日前に痛みがある方は、排卵前に急に卵胞が大きくなる際の痛みが起こっている可能性がある。
- 「排卵痛」自体はしっかり排卵している証拠なのであまり問題ではないが、痛みが強すぎる場合は子宮内膜症のような病気が隠れている可能性もある。
- 排卵の出血は数日でおさまる場合がほとんど。小さいナ プキンを使用する程度なら問題ないが何週間も続くようなら注意が必要。
多少の排卵痛や出血は正常の範囲なので問題ありませんが、痛みが強すぎる場合や出血が多かったり、続くようであれば婦人科を受診するようにしましょう。