生理前・生理中の動悸・息切れ。原因と対処方法は?
動悸や息切れはなぜ起こるのか
生理前や生理中の動悸や息切れはなぜ起こるのでしょうか?
これは特に生理中に言えることですが “循環血液量の低下” が関係していると思われます。生理中に血液が失われることによって、血管内の血液容量が減少し、脱水症状が起きることが動悸や息切れにつながるといわれています。
動悸や息切れの対処法
そうなんですね。動悸や息切れが起こったとき、何か対策はありますか?
動悸や息切れが起こった際には、まずは水分を摂取するように心がけましょう。水分を摂ると血管内の血液容量が増えるので少し楽になります。体液と浸透圧が同じで吸収されやすいので、スポーツ飲料が特におすすめです。また、普段から水分を意識的に摂取することで、症状が起きにくくなると思います。
そうなんですね!水分は1日あたりどのぐらい摂取するとよいのでしょうか?
1日あたり2リットル程度を目安に摂取しましょう。水分を摂ることは美容にもよいですから一石二鳥です。
普段からできる動悸・息切れの予防法
なるほど。普段の対策としてはどのようなものがありますか?
また、不安感を鎮め、リラックス効果のあるラベンダーの精油でアロマテラピーをしたり、「自律訓練法」と呼ばれるリラクゼーション法を取り入れてみるのもおすすめです。
「自律訓練法」とはどの ようなものでしょうか?
意識して体の筋肉の緊張をほぐしリラックス状態をつくることで、自律神経のバランスを回復させる訓練法です。YouTubeなど動画配信サイトでもたくさん動画が配信されていますので、お手本にして試してみるのもおすすめです。
そうなんですね!宮田先生、教えていただきありがとうございました。
まとめ
この記事では、宮田先生に「生理前・生理中の動悸・息切れ」についてお話いただきました。 ポイントをまとめると下記の通りです。
- 生理中の動悸や息切れは、経血で血液が失われることによって、血管内の血液容量が減少し、脱水症状が起きること原因。
- 対処法としては、水分を摂ることが効果的。血管内の血液容量が増えるので症状の緩和が見込める。
- 症状がある場合には、身体に吸収されやすいスポーツ飲料の摂取が特におすすめ。
- 普段から1日2リットル程度が目安に水分を摂取することで症状が起きにくくなる。
- 不安感を鎮めることも効果的で、アロマテラピーや「自律訓練法」を勧める場合もある。
脱水症状によって引き起こされる生理期間の動悸や息切れ。普段から水分を摂取するように心がけることで、症状が起きにくくなるそうです。日常生活に支障をきたす場合には、一人で悩まず婦人科の先生に相談するようにしてくださいね。