膣内洗浄って必要なの?
- 1.膣内洗浄の必要性
- 2.膣内洗浄をするタイミング
- 3.膣内環境について
- 4.まとめ
膣内洗浄の必要性
膣内洗浄はどういう時に必要ですか?
基本的には、症状 も何もない人が膣内洗浄を行う必要はないと思います。
膣内は自分で乳酸菌を作っており、その乳酸菌の働きで膣内が弱酸性に保たれ、他のバイ菌が侵入しにくい状態になっています。頻繁に膣内洗浄をすると、その乳酸菌も一緒に洗い流されることになってしまうためあまりおすすめできません。
膣内洗浄をするタイミング
膣内洗浄をしても良いタイミングはありますか?
性交渉の後や生理の後など単発的な使用であれば問題ありません。
デリケートゾーンの臭いが気になって使っている方もいらっしゃいます。毎日の使用はおすすめできませんが、ご自身が気になるタイミングでたまに使って みるのは良いと思います。ただ、匂いの原因が病気の可能性もありますので、匂いが気になるときには一度受診して病気がないか調べてもらった方が良いと思います。
膣内環境について
膣内環境は何によって乱れますか?
寝不足や生活習慣が乱れると、女性ホルモンの分泌も乱れます。同じく膣内環境も乱れ、膣内にある乳酸菌も体調によって減って しまいます。そのため、規則正しい生活やバランスのとれた食事を心がけましょう。
疲れ、風邪とかで免疫が下がるとカンジダ菌が増え、膣内環境が悪く事があります。
また性交渉のときには膣内に菌が持ち込まれやすくなりますので、膣内の雑菌が増え、膣内環境が悪くなる事もあります。
女性ホルモンと関係があるのですね?
はい。特に閉経後は女性ホルモンが減るので乳酸菌もそれによって出にくくなります。
なので閉経後の女性は膣内が乾燥しやすく、萎縮もしやすいので、膣炎症状がでる事があ ります。
そうなんですね!
李先生、教えていただきありがとうございました。
まとめ
この記事では、李先生に「膣内洗浄」についてお話しいただきました。 ポイントをまとめると下記の通りです。
- 基本的には、症状も何もない人が膣内洗浄を行う必要はない。
- 膣内洗浄をすると膣内環境を守っている乳酸菌も洗い流されるため頻繁な使用はおすすめしない。
- 性交渉の後や生理の後など単発的な使用であれば問題ない。
生理後の不快感解消やニオイ対策として、最近注目されている膣内洗浄機。しかし、膣内を弱酸性に保つはたらきを持つ乳酸菌もいっしょに洗い流してしまうため、頻繁な使用は避けるようにしましょう。あま りにもニオイが気になる場合には別の病気が潜んでいる場合があるので医師に相談するようにしてくださいね。
タンポンのような形で、細く手のひらに収まらるサイズ。先端のキャップを指で折り、膣内にゆっくり挿入しピストンを押し出し乳酸配合のジェルを注入して使います。スムーズに挿入でき、軽い力で最後までゆっくり押し出せますよ。
洗浄液に乳酸をプラスして、膣内と同じ弱酸性にした使い捨てビデ。片手でボトル部分を握るだけで膣内が洗浄できるのが便利です。ネックはジャバラ状で、角度を変えながらしっかりと洗浄することができますよ。
2008年 順天堂大学産婦人科入局
2012年 順天堂大学大学院卒業・医学博士取得
2014年 順天堂大学産婦人科助教
2017年 日本産科婦人科学会認定・産婦人科専門医取得
2019年 錦糸町駅前レディースクリニック開業