こんな人におすすめ!ピルをおすすめする人・しない人
- 1.ピルとは
- 2.ピルをおすすめする人
- 3.ピルをおすすめしない人
- 4.まとめ
ピルとは
ピルの服用はどんな人におすすめしていますか?
ピルには大きく分けて4種類あり、患者さんの悩みに合わせて処方しています。まず「低用量ピル」は主に避妊目的やPMS(月経前症候群)、月経痛の解消の目的で、「超低用量ピル」はPMSや月経痛の解消を目的として処方しています。また「中用量ピル」は月経のトラブルや月経移動(生理移動)をしたいとき、「アフターピル」は避妊に失敗した際の緊急避妊薬として処方しています。
ピルをおすすめする人
種類によっていろいろな効果があるのですね。先生の病院ではどのような目的でピルの処方を望まれる方が多いですか?
PMS、月経痛や生理不順に悩んでいたり、経血量が多かったりなど生理に関わるトラブルを解消する目的で「低用量ピル」や「超低用量ピル」を検討する方が多いですね。
そうなんですね。ピルは女性なら誰でも服用できるのでしょうか?服用をおすすめできない人はいますか?
ピルをおすすめしない人
”こういう方にはピルを処方できない” というリストがあります。たとえば年齢が50歳以上であったり、1日15本以上喫煙をする方、血圧が高い方、糖尿病などの持病がある方や妊娠されている方などにはリスクがあるため処方できません。ほかにも何項目かあるため、ピルの処方を希望する場合はまず婦人科や産婦人科で相談するのがおすすめです。
なるほど。ピルを服用したいと思ったら、まずはお医者さんに相談するのがよさそうですね。藤東先生、教えていただきありがとうございました!
まとめ
この記事では、藤東先生に「ピルはどんな人におすすめか」お話いただきました。 ポイントをまとめると下記の通りです。
- ピルには大きく分けて4種類あり、種類によってさまざまな効果がある。
- 「低用量ピル」や「超低用量ピル」は、PMSや生理不順に悩む方、経血量が多い方に効果的。
- 「中容量ピル」は月経移動(生理移動)に効果が見込める。
- 「アフターピル」は緊急避妊に効果が見込める。
- 年齢が50歳以上、1日15本以上喫煙をする、血圧が高い、糖尿病などの持病がある方や妊娠されている方などにはリスクがあるため処方できない。
ピルは避妊目的以外にも、生理痛や生理不順の改善にも効果が見込めるお薬です。ピルの種類によっては、服用方法や効果が異なるため、服用を考えている場合にはお医者さんに相談し、自分に合ったピルを選ぶことが重要です。
藤東クリニック 理事長・院長
1993年4月 東京医科大学病院 産科婦人科学教室 研修医
1994年5月 中野総合病院 産婦人科 医員
1995年6月 戸田中央産院 産婦人科 医員
1995年11月 東京医科大学 産科婦人科学教室 研究員
1997年4月 東京医科大学産科婦人科学教室 助手
1999年3月 東京医科大学麻酔科学教室
1999年7月 東京医科大学八王子医療センタ- 産科婦人科医長
2002年4月 東京医科大学産科婦人科学教室 助手
2002年5月 米国カンザス大学医学部 細胞生物学教室へ留学
2004年4月 東京医科大学産科婦人科学教室 講師
2004年11月 東京医科大学病院産科婦人科学教室 医局長
2008年6月 県立広島病院 婦人科部長
2010年6月 産科・婦人科 藤東クリニック 院長
2015年11月 医療法人双藤会 理事長