生理痛を和らげる体勢はありますか?
生理痛が起こる理由
生理痛はそもそもなぜ起こるのでしょうか?
生理痛は、子宮の収縮が主な原因で起こります。月経血は血管が切れて血管の中の血が出るわけではありません。妊娠が成立しなかった場合に内膜のお肉が剥がれ落ちるのですが、その時にそのまま内膜が出てしまわないように、線溶系が内膜を溶かし液体にして出しています。子宮内膜にプロスタグランジンという痛み物質が含まれています。
骨盤全体の痛みはうっ血(血液の流れが滞ること)も原因となるのですね。
はい。です ので、骨盤痛がある場合は、子宮の血の流れが悪くなっていることや血管が腫れてうっ血していることが考えられます。足からくる血管は腸骨静脈という、骨盤の方の静脈を通って心臓に戻ってくるのですが、子宮の静脈はそこに合流するので、その子宮の血流が悪くなってうっ血していると痛みが生じることがあります。
生理痛を和らげる体勢
日常生活ではどんなことに気をつけたら良いでしょうか?
いわゆる「痔」に似ているのですが、例えば、運転や勉強、デスクワークなど長時間座った姿勢をしていると生理痛が起こりやすいです。
骨盤が曲がった状態の姿勢が長い間続くと、骨盤内の血液の流れが悪くなりやすいため、適度に立ち上がったりストレッチをして、身体の血液の流れを良くすることを意識しましょう。
座った姿勢が良くないのですね
そうですね。
辛いときは、横になった方が良いと思います。
また、背中をさすったりや腰をマッサージして、側副血行路といって脇道から血液を流してあげる方法もあります。
マッサージによって体に刺激を与えることで痛み神経をブロックする効果も期待できると思います。
日常生活や服装で気をつけること
横になることやマッサージも効果的なのですね。日常生活や服装で気をつけることはありますか?
食事はなるべく血液がさらさらになるような食物繊維を多く摂ること、規則正しい生活習慣を身につけることですね。
ゆったりした服装で、お腹を冷やさないように気をつけましょう。
例えば、腹巻きを1枚身につけてみたり。子宮は骨盤の中にあるので、お腹というより骨盤を温めることを意識した方が良いです。
骨盤を温めることで、骨盤の血液の循環が良くなります。
よくある湿布をイメージしていただくとわかりやすいと思います。温湿布も冷湿布も、両方とも血液の循環を良くするために貼るものなのでそういうイメージで骨盤を温めると良いと思います。
お腹というより骨盤を温めるのがポイントなのですね。塚越先生、ありがとうございました。
まとめ
この記事では、塚越先生に「生理痛を和らげる体勢」についてお話いただきました。 ポイントをまとめると下記の通りです。
- 生理痛は子宮の収縮が主な原因で起こる。
- 骨盤痛は、子宮の血の流れが悪くなっているこ とや血管が腫れてうっ血していることが原因と考えられる。
- 長時間座った姿勢をしていると血流が滞り生理痛が起こりやすい。適度に立ち上がったりストレッチをして、身体の血液の流れをよくすることを意識する。
- 痛みで辛い場合は、横になり、背中をさすったりや腰をマッサージして血流を促進するのが効果的。
- ゆったりした服装で、お腹や骨盤を冷やさないように気をつけることで血流がよくなり、生理痛の対策になる。
生理痛の対策には血流をよくすることが効果的。できることから対策してみましょう。
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