生理期間中におすすめなハーブティーまとめ!女性特有のお悩みにも
ハーブティーとは?
「ハーブティー」とは、カモミ ールやローズヒップなどの薬用植物(ハーブ)を煮出して作られる飲み物です。「西洋の漢方」とも呼ばれ、それぞれのハーブがさまざまな効能を持っています。
ハーブティーにはどんな効果があるの?
多くのハーブは、イライラやストレスを和らげて心を落ち着かせる効果が期待できると言われています。気分がすぐれない時やストレスを感じやすい方は、いつものコーヒーやお茶をハーブティーに変えてみるとリラックス効果が期待できるでしょう。また、風邪予防や胃腸の不調改善などが期待でき、医学的にその効能が証明されている「メディカルハーブ」と呼ばれるハーブを使用したものもあります。健康を保つために、薬や栄養ドリンクの代わりにハーブティーを試してみるのもいいかもしれません。
ハーブティーを飲む時の注意点は?
ほとんどのハーブティーはノンカフェインのため、妊娠中や授乳中の方でも楽しむことができます。ただし「レモングラス」「ローズマリー」など、一部のハーブには子宮収縮作用があるため、妊婦さんは注意が必要です。また抗うつ作用や不眠症改善に効果があるとされている「セントジョーンズワート」というハーブも、赤ちゃんへ悪い影響が与えることが研究で明らかになっています。妊娠中や授乳中には摂取を避けるようにし、迷う場合には購入前に専門家や産婦人科の医師と相談することをおすすめします。妊娠中や授乳中の方専用のブレンドティーもあるので、そちらを利用するのもよいでしょう。持病やアレルギーがある方、アトピー体質の方もハーブの成分に注意が必要です。事前に専門の医療機関に相談してから利用するようにしましょう。
ハーブティーの種類
ハーブティーには1種類のハーブだけを使った「シングル」と、複数のハーブを組み合わせた「ブレンド」の2種類があります。「シングル」は特定の不調に直接アプローチできるため、対症療法としての効果が期待できます。一方「ブレンド」は、さまざまなハ ーブの相乗効果が期待できます。目的に応じてあらかじめミックスされたものが多く、効能を見て購入できるため、初めての方にもおすすめです。
ハーブティーは袋(バッグ)に入っているかどうかで、「リーフティー」と「ティーバッグ」にわかれます。「ティーバッグ」はあらかじめ決まった分量のハーブが小分けされているので、失敗しにくく手軽に飲むことができます。また抽出後の処理も簡単なので、初心者にぴったりです。一方、「リーフティー」は加工されていない自然なハーブがそのまま入っているため、豊かな風味が楽しめます。あっさりした味わいや濃い味に調整できるのが魅力で、異なる種類のハーブを自分好みにブレンドすることもできます。
ハーブティーの効果的な飲み方は?
ハーブティーの効果を実感するためには、毎日少しずつ飲み続けることが大切です。一般的には、効果を感じるまでに3ヶ月から半年かかると言われています。からだへの負担を考えると、1日の摂取量は2〜3杯ほどが理想的です。ハーブの種類によっては、大量に摂取すると健康に影響を与えることがあるので種類や摂取量に気をつけましょう。
また、時間帯に合わせてハーブの効果を楽しむのもおすすめです。スッキリと目覚めたい朝には、「レモングラス」やシトラス系のハーブがぴったりです。午後には、栄養を補える「ルイボス」や疲労回復に効果的な「ローズ」を選ぶとよいでしょう。そして、寝る前には安眠をサポートする「カモミール」や消化を助ける「ペパーミント」などがおすすめです。
生理期間中におすすめなハーブの種類は?
つらい生理前〜生理中の女性をサポートしてくれるハーブの種類をまとめてみました。おすすめのハーブティーブランドも紹介しているので、自分にあったハーブティーを見つける際の参考にしてみてくださいね。
リラックスや安眠をサポートするハーブティーの代表格「カモミール」。生理前の気分の変化や生理中のイライラにも効果が期待できます。また、頭痛や生理痛の緩和にも効果が期待できると言われています。ただし子宮を収縮させる作用があるため、妊娠中の方は注意が必要です。
神経の 疲れを感じたときや気分が沈んでいるときには、リラクゼーションを促進する香りを持つ「ペパーミント」のハーブティーがおすすめです。ペパーミントに含まれるメントールには、頭痛や生理痛を和らげる効果が期待できると言われています。ただし、妊娠中の方や胃腸が弱い方は飲む量に注意が必要です。適量を心がけて、自分の体調に合わせて楽しんでくださいね。
免疫力を高め、アンチエイジング効果が期待できる「ルイボス」は、アミノ酸やミネラルが豊富です。また、血流をよくする成分も含まれているため、授乳中や妊娠中の方(妊娠後期は過剰摂取に注意)、赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年代におすすめです。精子や卵子の質に関わる亜鉛も含まれているので、妊活中の方にもおすすめです。最近では、通常の発酵タイプより栄養価が高い「グリーンルイボスティー」が注目されています。
「ラズベリーリーフ」は女性の健康をサポートすることで知られています。子宮や骨盤周りの筋肉を整える働きがあるため、陣痛を和らげる効果も期待できるそう。また、ホルモンバランスを整えることで月経や更年期の症状を軽減するのにも役立つそうです。母乳の出をよくし、豊富な栄養素が母体の回復を助けるため、産後ケアにもおすすめのハーブです。
「ラベンダー」はその豊かな香りから「ハーブの女王」と呼ばれています。さわやかで 気品のある香りはストレスを和らげ、イライラや頭痛、めまい、生理痛などに効果が期待できるといわれています。また腹部のガス溜まりや生理不順にも良いとされています。香りが強いため、飲みにくいと感じる場合は他のハーブに少しブレンドするのがおすすめです。ただし妊娠や授乳中の方、アレルギー体質の方は、使用を控えた方が良いでしょう。
「ローズヒップ」は、ホルモンバランスや自律神経を整える働きがあり、生理中のイライラや生理痛の緩和におすすめです。鉄やカルシウムなどのミネラルも含まれており、貧血対策にも役立ちます。それに加え、ビタミンCも豊富で、美容にも良い効果が期待できるそう。妊娠中の方には、さわやかな酸味が悪阻をやわらげる助けになるでしょう。
ヤロウは体 内で女性ホルモンと似た働きをすると言われています。これにより月経周期を整えたり、月経過多の症状、また生理痛をやわらげる効果が期待できます。また更年期の症状にも良いとされ、女性特有の悩みを軽くするのを助けてくれるハーブです。
ネトルは、免疫力の向上や貧血予防に効果があることから「妊婦さんのためのハーブ」と呼ばれています。鉄分とその吸収を高めるビタミンCが豊富に含まれているため、生理中の貧血予防にも効果的です。
生理前〜生理中におすすめブレンドハーブティー
最近話題の「スリランカの葛根湯」と言われる「サマハン」は、14種類のスパイスやハーブがブレンドされたスパイスティーです。主に風邪のひき始めや冷え症対策におすすめです。基礎体温が上がって、生理痛が軽くなったり、生理不順の改善に役立った例もあるそうです。内臓を温めて代謝を良くするので、ダイエットやボディーメイクのモチベーション維持にも役立ちます。
女性の毎月のリズムをサポートする「シャバタリ」、からだを温める「ターメリック」など、全9種のハーブがブレンドされています。すっきりとしたやさしい味わ いなので眠る前のリラックスタイムや食事の際の飲み物にも良いでしょう。
「女性の美と若さを保つハーブ」として知られる「レディスマントル」や、植物性エストロゲンと呼ばれる「ハニーブッシュ」など、月経関連症状に悩む女性に嬉しい7種類のハーブがブレンドされています。
ハーブに取り組んで40年以上の「生活の木」。心と体に気持ちの良い習慣を30日間から始めてほしい、という想いから商品化されたのが「私の30日茶シリーズ」です。女性の健康のために考えられたハーブティーは、毎日の食事と一緒に楽しんだり、お風呂上がりの水分補給としてもおすすめです。
妊活中におすすめブレンドハーブティー
古くから妊活に使われてきた「シャバタリ」や女性ホルモンのサポートをする「ローズヒップ」など、妊活中の女性にぴったりなハーブが厳選されたブレンドティーです。ほんのりオレンジ風味で飲みやすく、温活効果があるのも嬉しいポイントですね。
マリエンの「こうのとりブレンド」には、妊活中の女性に必要な効果のあるハーブがブレンドされています。低温期と高温期に合わせて飲むことができます。
妊娠中におすすめブレンドハーブティー
リラックスしたい、体と心の健康を保ちたい、おいしいお茶が飲みたい、でも妊娠中はハーブティーの種類にも気を付けなければならない…。そんな悩み、不安を解消してくれるのが「妊娠中の女性に合わせてブレンドされたハーブティー」です。妊娠中でも、お母さんと赤ちゃんの健康を考えて、安心して飲むことができます。
ミネラルやポリフェノールなどの栄養素が豊富、ノンカフェインのため、赤ちゃんへの影響を心配せずに飲むことができるルイボスティー。その「ルイボス」に加え、リラックス成分の「エルダーフラワー」や「シャバタリ」、食物繊維が豊富な「 大麦」、スーパーフルーツの「アサイー」など全13種類の素材がブレンドされています。妊娠中だけでなく、妊活中や授乳中にもおすすめです。
ドイツのマリエンのマタニティブレンドは、妊娠初期、中期、後期に合わせて選べます。妊娠初期には、気持ちや体調の揺らぎや頻繁に起こるつわりなど、不安を感じやすい時期に寄り添うようなブレンド。安定期に入った中期には、リラックスして過ごせるように考案され、バランスのとれた状態をサポートするブレンドがあります。時期に合わせたブレンドを楽しむことができます。
最後の8週間、出産に向けて心身の準備をサポートする特別なハーブティーです。ポットやストロー付きのボトルにいれて陣痛の合間の水分補給にするのもおすすめです。
アップルルイボスの香りと味わいで、アップルティーのようにフルーティーな味わいが楽しめます。不足しがちなビタミンやミネラルをたっぷり含んだハーブティーです。精神的なイライラや、不安をときほぐすことで知られる「リンデン」もブレンドされています。
産後、授乳期におすすめブレンドハーブティー
産後や授乳期は、寝不足や疲れ、イライラなどの不調が出やすい時期です。また、母乳に関する悩みも抱えることがあるでしょう。ハーブティーの中には、産後のお母さんの体調維持や母乳分泌のサポート、乳腺炎の予防に役立つものがあります。カフェインゼロで安心して飲める「産後向けのハーブティー」で、疲れを癒やしながらミルクアップをサポートしてみませんか。
妊娠前と比べて、気持ちが落ち込みやすくなったり、イライラを感じやすくなったたりする産後のバランスの変化をサポートするハーブティーです。心が落ち着かないときやイライラを和らげる「パッションフラワー」や女性特有のバランスを整えてくれる「ラズベリーリーフ」など8種類が女性ケア専門家によって独自にブレンドされています。
母乳育児をがんばりたい授乳期のママのために、助産師さんと共同で開発されたブレンドです。このブレンドには、ミルクアップに欠かせないスパイシーな香りの「フェンネル」など、8種類のハーブが含まれています。国内で農薬を使わずに栽培されたハーブを使用しているため、赤ちゃんのことも考えて安心してお飲みいただけます。
「ゆらぎ世代」におすすめブレンドハーブティー
女性リズムが変化し、様々な心身のアンバランスが現れるゆらぎ期のためにブレンドされたハーブティーです。「セージ」と「ラベンダー」の香りが心を穏やかにし、心もからだもリラックスできるでしょう。
体質や症状に合わせてハーブティーを試してみよう!
イライラや不 安、ストレスを和らげて心を落ち着かせる効果があると言われる「ハーブティー」。今回は、特に女性におすすめのハーブティーを中心に、その効果や飲む時の注意点をまとめてみました。自律神経が乱れやすく、疲れを感じやすいこの時期。忙しい日々の中で、ホッと一息つけるハーブティータイムを楽しんでみませんか?
まとめ
この記事では「女性におすすめのハーブティー」をご紹介しました。 ポイントをまとめると下記の通りです。
- ハーブティーはカモミールやローズヒップなどの薬用植物を煮出して作る「西洋の漢方」と呼ばれる飲み物で、さまざまな効能がある。
- リラックス効果や風邪予防、疲労回復などが期待できるハーブもあり、効能はハーブによって少しずつ異なる。
- 妊娠中や授乳中でも楽しめるノンカフェインのハーブティーが多いが、一部のハーブには注意が必要なものもあり、専門家に相談することが推奨される。
- ハーブティーにはシングルとブレンドの2種類があり、シングルは特定の不調にアプローチし、ブレンドは複数のハーブの相乗効果を楽しむ。
- 効果を実感するためには、毎日少しずつ飲むことが重要で、時間帯に合わせて飲むことでさらに効果的に楽しめる。
- 生理期間中におすすめのシングルハーブはカモミール(リラックス)、ペパーミント(頭痛緩和)、ルイボス(免疫力向上)などがある。
- 女性のライフステージに合わせたブレンドハーブティーもあり、PMSや生理中のサポートに特化したブレンドや、妊活・妊娠中の方に適したハーブティーもある。